知らないと恥ずかしい!Webディレクターの業務内容と仕事の流れ
2015/09/22
そもそもWEBディレクターって何する人?
ぼんやりしている方にむけて、WEBディレクターの仕事についてまとめてみました。
WEBディレクターとは
ディレクターとは、「監督(指揮する人)」という意味があります。たとえば、身近な例でいうとジブリ映画で有名な宮崎駿は「監督」なのでディレクターになります。(※実際には宮崎駿さんの場合は、自分で企画を考えて手を動かしているので、「監督 兼 プランナー 兼 制作」になります。)
で、「ディレクター」のまえに「WEB」という文字がついているので、
WEBに関する何かの監督
ということになります。あえて、「WEBに関する何かの監督」という遠まわしな言い方をした理由は、WEBディレクターと一言でいっても、業界や会社によって仕事内容は様々だからです。
例えば
- アートディレクション
- テクニカルディレクション
- プランニングディレクション
運用やオペレーターのような仕事をする人をディレクターと呼ぶ場合もあります。会社によっては、これら全てを任される場合もありますし、テクニカルディレクションだけを担当する場合もあります。
詳しい内容はここで触れませんが、ざっくりと、「WEBディレクターの中にもタイプがある」と知ってもらえればと思います。
ですので、求人をみて「WEBディレクター募集!」と書いてあっても、もしかしたら、あなたのイメージしている仕事ではないかもしれません。
入社してから「思い描いていたWEBディレクターと違う・・・」とならないように面接時には、「御社のWEBディレクターの業務内容は?」と質問するようにしましょう。
WEBディレクターの業務内容、仕事の流れ
上でWEBディレクターの中にもタイプがあると書きましたが、ベーシックな受託(企業のサイトを作る)のWEBディレクターの業務内容と仕事の流れを紹介します。
まずは、サイトを作るときのフローをみてみましょう。
- STEP1 要件定義
- STEP2 企画/プラン
- STEP3 サイト設計・構成書
- STEP4 デザイン
- STEP5 コーディング・システム開発
- STEP6 検証(デバッグ)
- STEP7 納品
- STEP8 サイト公開
これがサイト制作のざっくりとしたステップです。実はもっと細かく「開発環境構築」「ステージング確認」などのタスクがありますが、そこはひとまず置いておきます。
STEP1 要件定義
主にプロデューサーや営業がクライアントの要望を確認します。仕事の規模によってはディレクターが要件定義にガッツリ入ることもあります。
STEP2 企画/プラン
プランナーにプロジェクトのゴールを伝え、一緒に企画を作ります。クライアントのダメだしもたくさんありますが、耐えて戦略と企画を決定させます。
STEP3 サイト設計・構成書
ワイヤーフレーム作成や仕様をまとめます。この工程は主にディレクターの仕事です。
STEP4 デザイン
画面構成所をもとにデザイナーに要件を伝え、デザインをつくってもらいます。クライアントからのフィードバックが多いと、デザイナーのやる気が落ちるので、モチベーションが下がらないように、褒めまくるのもディレクターの仕事です。
STEP5 コーディング・システム開発
コーダーやエンジニアに要件や仕様を伝えてサイトをつくってもらいます。進捗に遅れがないか、仕様が正しいか定期的にチェックするのがディレクターの仕事です。
STEP6 検証(デバッグ)
バグがないかテストします。この段階で、仕様変更が発生するとエンジニアが怒るので要注意です。
STEP7 納品
制作物をクライアントに納品します。
STEP8 サイト公開
バグがないことを祈り、サイトの公開を見届けます。
以上です。
このように、ディレクターの仕事はプロジェクトの始めから終わりまで、「クライアント要件を満たすかどうか」という基準でプロジェクトをお管理・進行していきます。
ディレクター業務の大変なところ
一番難しいのは、プランナー、デザイナー、コーダー、エンジニアに
- プロジェクトの目的を理解してもらうこと
- モチベーションを維持してもらうこと
です。
同じ言葉を伝えても、理解のしかたは人それぞれです。さらにアウトプットのしかたも人によって異なります。また、モチベーションもプロジェクト後半になると下がってきてしまいます。モチベーションが上がるような伝え方をしたり、反対に気持ちが下がらないように配慮するのがディレクターの大切な仕事です。。
大変だけど得られるものも大きいのがディレクター
ディレクターは、人とのかかわりが多いので、その分、ストレスもたまる職業です。でも得られるものも大きいです。
知識・スキルが身につく
各工程の業務内容に詳しくなります。もともと私はphotoshopの操作や、htmlコーディングができませんでしたが、今では全般できます。デザイナーやマークアップがいない場合は、自分で作っちゃうときもあります。
人に優しく接することができるようになる
クライアントからの厳しいフィードバックをそのまま、制作メンバーに伝えたら、みんなのテンションはめちゃくちゃ下がります。制作メンバーのモチベーションが下がらないように、優しく伝えるのもディレクターの仕事です。こうした配慮が積み重なって、普段の生活でも人に優しく接することができるようになります。
クライアントに喜んでもらえる
得られるものの中で一番大きのがコレです。喜んでもらえる、信頼してもらえる、というのはディレクターの醍醐味です。キツイ駄目だしをされることもありますが「また仕事をしよう!」など言われた日には、心の中でジャンプしながらガッツポーズしちゃいます。