未経験でもWebディレクターになれる理由。ディレクターの適正とは
2015/09/22
単刀直入に、
Webディレクターは未経験でもなれます!
Web関連の仕事経験は0だった
僕はもともと水泳のインストラクターをしていて、サイト制作の知識も仕事経験もありませんでした。パソコンのスキルは、大学のときにレポートをよく書いていたので、ブラインドタッチできる程度でした。
ですので、「ブラウザ」「OS」「html」そんなのチンプンカンプンな状態でした。
それでも、Webディレクターにれましたし、WEB業界には、僕みたいに前職が全然違う業界の人がいっぱいいます。例えば、僕の知っている人には、前職でソバを打っていた人もいますし、運送業の人もいます。全く違う業界の人でも、ディレクターとして活躍している人はたくさんいます。
ですので、経験や知識がなくても、WEBディレクターになれる可能性はあります。
WEBディレクターの共通点
とはいえ、誰でも簡単にWebディレクターになれるという訳ではありません。僕を含めて他の業界から転職してきた人たちには、いくつかの共通点があるように感じます。
WEBディレクターの共通点1:粘り強さ
僕は受託型のWeb制作会社に勤めています。プロジェクトのなかには「炎上案件」とよばれるまさに火を噴いたような危険な案件もあります。例えば、クライアントとのトラブルや仕様変更による制作遅延などが炎上案件にあたります。
こうした炎上案件を担当してしまうと、数日間~数ヶ月の間、日が変わる深夜まで働かなければいけないことがあります。WEB業界がブラックと呼ばれるゆえんはココにあります。
特に受注のWEB制作会社の場合は、プチ炎上で徹夜になることも、少なくないので、粘り強さは必須の能力になります。
反対に、自社でWEBサービスを運営している場合は、受託のWeb制作会社よりも炎上は少ないですが、サービスを「自分ごと化」して粘り強く改善する力が必要です。
「もっとたくさんの人に使ってもらうにはどうするか?」
データや事例をもとに、改修と検証を数年続ける必要があります。これもかなりの粘り強さがないとできない仕事です。
他業界から転職してきた人たちは、こうしたWEBディレクターのベースとなる「粘り強さ」があります。人事面接のときには、「根性」「ストレス耐性」などはチェックされるはずです。
WEBディレクターの共通点2:Webの力を信じている
転職でWebディレクターになった人もそうでない人も、Webやデジタルの可能性を信じているひとが多いです。「Webが生活を豊かにする」「もっと便利な世の中にできる」と考えています。
WEB広告費は、新聞・ラジオ・雑誌を超えていますし、数年後にはテレビの広告費を越えるかもしれません。そのときの主役になるのは「自分達だ!」と強く思っているからこそ、つらい徹夜ものりきることができます。
「粘り強さ」と「Webを信じる心」この2つのマインドはディレクターには最低限必要なものです。反対に、この2つがなければ、WEBディレクターには向いていないかもしれません。運よく入社できても、確実に潰れます。
ディレクターに転職したい!WEB制作スキルは必要?
よく勘違いされがちなのが、「コーディングスキル」「javascriptのスキル」「デザイン力」がないと、WEBディレクターにはなれないと思われていることです。もちろんこれらの制作スキルはあったにこしたことはありません。制作チームに要件を伝えるときに実装のことを知っていればスムーズになります。でもそれはあくまで、+αの要素なんです。
ディレクターにとって一番大切なのはマインドです。上で挙げた2つの共通点がないとディレクターは続けられません。人事も面接では必ず、粘り強さとWEBへの親和性をチェックしています。
元ソバ屋や運送業の人たちがWEBディレクターになれたのは、しっかりとしたマインドがあったからです。
+αだけど、制作スキルはあったほうが良い
とはいえ、正直なところ、知識やスキルはあったほうがベターです。あなたが面接官になったとします。採用は1人しか取れない場合は、どっちを採りますか?
Aさん やる気のある前職がソバ屋 WEB制作スキルあり
Bさん やる気のある前職がうどん屋 WEB制作スキルなし
WEB制作のスキルがあるAさんを採りますよね。
つまり、はじめに見るポイントは、マインドですが、最終的に振るいにかけるときは、+αがあったほうが、有利なわけです。
ですので、最低限「WEBサイトはどのように作られているのか」を知っておいた方が良いですし、+αのスキルをつけるために、実際に自分でサイトを作ってみるのも良いと思います。
それが面接のときに熱意として伝わるはずです。